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  ボタンやメニューがあるからマックじゃないか。実行して待ってるだけじゃぁ、まるで10年前のBASIC。そこでAppleScriptのユーザー・インタフェース作成ツール「FaceSpan」の出番。

  ボタンはもちろん、チェック・ボックスや、ポップアップ・メニュー、リスト・ボックスなどを駆使して、使いやすいスクリプトを作成できる。


プログラム敬遠派の人にも使ってもらうには
ボタンがないんじゃマックのソフトじゃない
スクリプトはアプリケーションとして保存できる
ボタンやメニューをスクリプティングするソフト
簡単なボタンを作ってみよう
ボタンをクリックするとスクリプトを実行
部品は「オブジェクト」だから「属性」がある
メニューを選ぶと自動的にスクリプトを実行
親玉スクリプトに子供がたくさん
ポップアップの選択如何で処理を変えるには
前回の流用で、あらっ、立派なアプリケーションが
装飾を施して実行専用形式で保存


《 プログラム敬遠派の人にも使ってもらうには 》
どうも、先生。まだまだ残暑が厳しいですね。
今日もお邪魔しま〜す。
先生
2人ともどうだい調子は? ここ2回で、QuarkXPressやPhotoshopといったDTP関連のアプリケーションを自動化してきたけれど、使いこなせそうかな?
そうですね、まだ試行錯誤の連続ですけど、夏休み2日分くらいは仕事を短縮できましたよ。仕事場の仲間からも便利がられています。
先生
そうかい、それはよかった。役に立てて光栄だね。
ですが、職場ではAppleScriptに熱心なのは僕くらいで。ほかのみんなは、ただでさえ忙しいのにそんなの覚えている暇はないと、作ったものをただ動かすだけ。しかも、ほんのちょっとしたスクリプトの手直しでさえ僕がやるはめになって…。
先生
例えば?
スクリプト中の「1」という数字を「2」にするとか、フォント名を変更するだとか、要するに各人で実行時に細かい設定を変えたいんですよ。で、スクリプトをちょくちょく手直ししているわけです。
先生
それは大変だね。
中には、スクリプトを見ると鳥肌が立つ、なんて人もいるんです。こうした人達がスクリプトに馴染めるようにするにはどうしたらいいんでしょう。
先生
なるほど、もっともな提案だね。自分の作ったスクリプトをもっと多くの人に簡単に使ってほしい、すばらしい悩みじゃないか。では今日はそんな悩みを解決する方向でAppleScriptのさらなる業を勉強していこうか。
お願いします。
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《 ボタンがないんじゃマックのソフトじゃない 》
先生
今日は、AppleScriptを「使う側」に立って考えてみよう。まず、君たちがマックを使う時どんな操作をするかな?
マウスを使ってアイコンやボタンをクリックしますよねぇ。
そうですね。あと、メニューを選択したり…。
先生
模範回答ありがとう。そうだね。マウス・クリックやメニュー選択などが、マックを動かす時の基本操作になってるよね。もっと細かくいえば、画面上の何がしかを選択して処理していくと言えようか。人間がコンピューターに指示を出したり、コンピューターから人間に情報を知らせるといった「人間とコンピューターの間」を取り持つ部分を「ユーザー・インタフェース」と言うんだ。そして、ユーザー・インタフェースが絵(Graphics)によって成り立っているものを「Graphical User Interface(GUI)」と呼ぶ。今、GUIは一般的になって、アイコンやメニューなどでコンピューターに仕事を指示できるというスタイルが定着してきているね。
はい。とても直感的で使いやすいです。
先生
マックは生まれた時からGUIでコンピューターを動かしているからね。GUIの老舗的存在だ。まぁそれはさておき、今日はみんながこれまで書いてきたAppleScriptにこのGUIを組み合わせていこうと思うんだけど、心の準備はいいかな?
と言いますと。
先生
いやぁ、GUIをうまく使って、AppleScriptで簡単なアプリケーションと呼べるようなものを作ってみようというわけなんだ。
ひょっとして、僕らの書いたスクリプトをマウス・クリックやメニュー選択で動かそうということですか? そうできれば、広くみんなに簡単に使ってもらえそうですね。


《 スクリプトはアプリケーションとして保存できる 》
でも先生、「スクリプト編集プログラム」でスクリプトを見るのも嫌いって人は、どうしようもないですよね。
先生
ふふん、そうかな。このアイコン をダブルクリックしてごらん。
            WelcometoMacintoshScriptIcon
おや、マックが挨拶しました。
マックが挨拶した。”Macintoshへようこそ!”
先生
上のアイコンは、右のスクリプトを「アプリケーション形式」で保存したものなんだ。
挨拶するスクリプトdesplaydialog”Macintoshへようこそ”
「アプリケーション形式」で保存
先生
「コンパイル済みスクリプト」や「テキスト」だとスクリプトはデータとして保存されるんだけど、「アプリケーション」を選ぶと単独で実行できるアプリケーションになって、ダブル・クリックで動き出すわけなんだね。
なるほど、わざわざ「スクリプト編集プログラム」で「実行」する必要がありませんね。スクリプトを一切見ずに実行できるから、プログラムぎらいの人に向いていますね。
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《 ボタンやメニューをスクリプティングするソフト 》
でも先生、ダブル・クリックだけでOKなのはいいんですが、ちょくちょく手直しが必要な問題はどうするんですか。

ファイルやフォルダの選択をはじめ、フォントや文字色の指定など、スクリプトを実際に動かす時に細かい設定を変えたいことって多いですよね。そうなるとやはり、スクリプト編集プログラムでちょくちょく書き直すしかないですよね。
先生
つまり、実行時に細かい設定をしたい、と。
はい。
先生
例えば、実行時にウインドウが出てきて、ポップアップ・メニューでフォントや解像度を選んだり、ボタンで特定のサブルーチンを実行できたら便利だと思わないかい。
そう言えば前々回で、そのようなデモ・ソフトを見せていただきました。
確かこれは、「FaceSpan」で作ったとおっしゃってましたが。
先生
そう。FaceSpanはいろいろなユーザー・インタフェースを使ってAppleScirptのスクリプティングができる。
と言いますと、マックに標準で付いているものではないんですか。
先生
別に買わなきゃならないよ。でも使いやすいものを作ろうと思ったら、こうしたツールはぜひとも必要だね。
あのデモは結構複雑そうでしたが。
先生
全部はとても説明しきれないから、今回はもっと簡単なものを作ってみよう。前回のPhotoshopのスクリプトを、FaceSpanで改良してみるのもいいかも知れない。まずはFaceSpanで作った簡単なアプリケーションを動かしてみようか。

FaceSpan

豊富なGUI環境をもったアプリケーションを、AppleScriptを連動させることで作成 できるツール。HyperCardのAppleScript版のようなものというと通りが良い かもしれない。かつて日本語版が発売されていたが、1998年現在のバージョンは 英語版のみ。開発元は米国Digital Technology International社で、こちらから入手可能。
FaceSpanで作った簡単なアプリケーション”Let's click”
なにやらボタンが付いてますね。「ようこそ」をクリックしてみると…。さっきと同じことが起こりましたよ。
Macintoshへようこそ!
「さようなら」をクリックと。おや「さいなら」とは。
ほな、さいなら
先生
どうかな? おもしろいだろ?
ちっとも…。おちょくられた気分です。
先生
おいおい、君も見る目がないね。想像力を働かせれば、これは非常に大きな可能性をもった例だよ。このスクリプトを見てごらん。これは、「ようこそ」というボタンにくっついてるスクリプトなんだ。
くっついてる?
先生
そう、言い換えると、「ようこそ」というボタンがクリックされた時に自動的に実行されるスクリプトを記述できるということなんだ。FaceSpanはボタンやチェック・ボックス、メニューなどにAppleScriptを貼り付けて、ユーザー・インタフェースを使ったスクリプティングができる。次にじっくりと使い方、作り方を紹介して行こう。
「ようこそ」というボタンにくっついているスクリプト
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《 簡単なボタンを作ってみよう 》
FaceSpanもスクリプト編集プログラムと同じように、AppleScriptを書いたり実行するソフトなんですか。
先生
そう。だが見た目は全然違うよ。これはユーザー・インタフェースやスクリプトを作成している画面だ。
FaceSpanでユーザー・インターフェースやスクリプトを作成している画面
何だかグラフィックス・ソフトに似ていますね。
先生
そう言われると、似ている部分もあるね。何やらパレットがたくさん並んでいるだろう。それらでユーザー・インタフェース部品やスクリプトを作って行くんだ。
あの〜、スクリプトは書かないんですか。
先生
それは後で。まずユーザー・インタフェースを描くのが先決だ。
画面のデザインだったら、プログラミングぎらいの人でもできますよね。特に僕のようなデザイナーは、画面デザインから入っていくのは大歓迎です。
先生
では、さっきの例の「ようこそ」ボタンを作る手順を紹介しようか。パレットからボタン・ツール(「OK」のアイコン)を選んで、ウインドウ上でマウスを使ってボタンを置いてみよう。
ウインドウ上でマウスを使ってボタンを置いてみる
ドロー系のソフトで絵を描くのと同じ要領ですね。
先生
そしたらそのボタンをダブル・クリックしてごらん。
何かダイアログが出てきましたけど。
ボタンの名前などを設定するダイアログ
先生
ここでボタンの名前などを設定するんだ。「名前」の欄は、後でスクリプト中で参照するための名前、「タイトル」はウインドウ上に表れるボタンの名前を記入するんだ。ここでは名前を「ようこそボタン」、タイトルを「ようこそ」としてみた。
ここでは名前を「ようこそボタン」,タイトルを「ようこそ」に設定

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AppleScript救急隊事務局(ASQs) info-asqs@fsight.co.jp

主催 株式会社フォーサイト   後援 アップルコンピュータ株式会社

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