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連載[8-3] 難攻不落?Photoshop自動化の秘密兵器



《 ファイルをまとめて処理するには 》
ところで先生、今まで説明してくださったスクリプトは、今開いている画像ファイルに対して処理をするものですよね。だけど現実には処理したいファイルが何十個もあって、それらを寝ている間に…、なんて思うんですけど。
先生
はいはい。ではファイルを開いたり保存したりして、たくさんのファイルを処理する方法について説明しようか。
例えばPhotoMaticで、ファイルを開く操作を記録させたらどうですか。
先生
それがダメなんだな。ファイルを開く時には、こんなダイアログ・ボックスが出てくるだろう。
ファイルを開くときに出るダイアログボックス
ここでファイルを選ぶわけですよね。
先生
でもファイルがどの順番で並んでいるかなんて、状況によって全然違うでしょ。PhotoMaticでもPreFab Playerでも、どこをどうクリックすれば望みのファイルを選択できるかなんて分からないよ。まして、ダイアログが出た時に表示されるフォルダなんていつも同じじゃないからね。
すると「特定のファイルを選ぶ」という操作は自由に記述できないということですか。
先生
心配ご無用! PhotoMaticには

 PMOpenDocument

という命令があるんだ。これを使って、特定のファイルをPhotoshopで開くことができる。先のレベル補正のスクリプトは、こんな風に書き換えられるね。

直接ファイル名を指定するレベル補正のスクリプト
ここでは直接ファイル名を指定していますが、これを変えればほかのファイルも開けますね。
先生
そう。例えばこんな風にすれば特定のフォルダにあるファイルのリストを得て、repeat文でリスト内のファイルを1つひとつ処理できるよね。
寝ている間に自動的に…、ってのも夢じゃないですね。
特定のフォルダにあるファイルをレベル補正するスクリプト
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《 ほかの処理も同じ要領で 》
先生、レベル補正以外の例も見せてもらえませんか。
先生
そうだね。じゃ、ここで「画像解像度の変更」でもやってみようか。こんなスクリプトになるね。
解像度を変更するスクリプト
なんか簡単ですね。メニューを開いて「72」とタイプして、最後にenterキーを押して…。手作業そのまんまだ。
先生
同じことをPhotoMatic でやるとこうなる。
PhotoMaticでの解像度変更のスクリプト
これはレベル補正のスクリプトとほとんど同じですね。
先生
そう、Level_changeというサブルーチンがdpi_changeになっただけで、ほかは全く同じだよ。
Tempo II plusではどうでしょう?
先生
AppleScriptで書く部分はマクロの実行をお願いするだけだから、たったこれだけだ。
TempoUPlusでの解像度変更のスクリプト
先生
Tempoに操作を記録させた部分はこんな感じになってる。
Tempoの操作記録
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《 TPOで使い分けたい 》
う〜ん、何だか僕にもできそうな気がしてきました。
先生
ふぅ。ちょっと駆け足だったかな。では最後に,今回紹介した3つのユーティリティーを整理してみよう。
「Photoshopへの命令の与え方」の違い分類すると、まずPreFab Playerは、イベント操作をすべてAppleScriptで僕らが書くということ。PhotoMaticやTempo II plusは,僕らが実際に行った操作を記録してくれて、それをAppleScriptスクリプトやマクロという形で保存してくれる、ということだね。
そして、記録したものをAppleScriptから再生できるわけです。
先生
その通りだ。「記録した操作の再生方法」で分類してみると、PreFab Playerはすべてスクリプト編集プログラムでそのまま実行すればいい。PhotoMaticやTempo II plusの場合、AppleScriptからDo Scriptで呼び出すということに注意したいね。つまり、記録したものを後で変更する場合は、すべての処理を記録し直すか、もしくはマクロやスクリプトを書き直すことになるわけだ。
こうしてみると、3つともそれぞれ特徴がありますよね。
先生
だけど一番大きな違いは、PhotoMaticはPhotoshop専用だけど、PreFab PlayerやTempo II plusはPhotoshopだけでなく、AppleScript非対応のあらゆるアプリケーションに応用できる万能選手というところかな。
ほかのグラフィックス・ソフトでも試してみたいですね。
先生
おいおい、まずはPhotoshopでの徹夜をなくすのが先決だろ!

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